ネガティブな自分でなかったら幸せになれるのに

「こんな自分でなければ毎日楽しいだろうな」
「ネガティブ思考さえ無くなれば、幸せになれるのに」

ポジティブになろうと色々取り組んでみるものの続かない。何をしていても自分を否定する言葉や辛い思いが浮かんで来て止まらない。
そんな、「自分なんてダメだ・・・」とネガティブ思考の沼から抜けられない方へ、私が試して実際に効果のあった、心がちょっと軽くなる方法をお伝えします。

ネガティブ思考は悪いことじゃない

いつも楽しくハッピーに生きていければ良いですが、現実にはそんなことは不可能ですよね。嫌になっちゃいます。
過去の私は、自分の劣等感からくるネガティブ思考はもちろんですが、更にこじらせて、「私が生きているだけで、食事したり古い洋服などで沢山ゴミが出て、環境を破壊してしまう!世の中に貢献できる人間でもないくせにゴミだけ出すなんて、生きている価値がない!!」なんて、自分の力ではどうにもできないことで泣けてくる毎日を送っていましたよ。。

でも、そもそもネガティブ思考ってそもそも悪いことなんでしょうか?

ネガティブ思考とは、まだ起きていない悪い事態を予測することです。未来に悪いことが発生するリスクをあらかじめ想起しているので、それが起きないように事前に準備しておけば問題ありません。
仕事であれば、言われた期限より早めに終わらせておくことで直前にトラブルが起きても対応する時間が確保できたり、クレームが入らないよう予め有識者にチェックしてもらったり、ネガティブ思考を活用することで色々なメリットが得られると思います。

問題なのは、まだ発生していない未来の悪い事象を心配し過ぎたり、過去経験した嫌な感情の渦にとらわれて、沼から出られなくなってしまい、不必要に落ち込むことです。自分が作り出した恐れに自分で負けてしまっている状態と言えます。

ネガティブな経験も自分の一部

さて、さんざんネガティブ思考を無くそうとしてきた私ですが、結局30年余り取り組んで辿りついた結論は、「自分のネガティブ思考はなくせない」でした。もちろん、ポジティブ思考に舵を切れる方もいらっしゃると思いますが、私には無理でした。
そんな私が、先述の通り、ネガティブ思考は悪いことではないという考えを受け入れるのに役に立った方法をお伝えします。

ネガティブな自分を受け入れるプチワーク

まずは紙を1枚用意してください。ノートの中の1ページでも結構です。
ステップ①(5分)、ステップ②(5分)に分けて、ワークを行います。
可能であれば、ステップ①の手順を読んだあと一旦実際にワークをやってみて、それからステップ②に進んでください。

<ステップ① 手順>
紙の真ん中に縦に線を引きます。紙の向きは縦でも横でも構いません。
次に、線を引いた左半分の上に、”辛かった・嫌だったこと” とタイトルを書きます。

タイトルを書いたら、その下に過去の”辛かった・嫌だったこと”を思いつく限り書いていきます。
仕事に関することに限らず、子供の頃から今までを振り返って、考えてみてください。

タイマーで5分時間を測って、時間内に書いてください。


参考:ワーク①の例


<ステップ② 手順>※できればステップ①をやってから↓読んでくださいね。
次に、ステップ①と同じ紙の空いている右半分の上部に、
”得たこと・良かったこと” とタイトルを書きます。

左に書いた嫌な経験を通して得られたこと、良かったことを右側に書いていきます。
左に書いたネガティブなことがあったのは事実ですが、「だから、そのおかげで〇〇を得られた」ということは無いか考えてみてください。

書き方は自由ですが、ワーク①の文章から右矢印(→)を伸ばして書き出すと、発想しやすいかもしれません。

同じく5分間で書いていきます。
5分で収まらない場合、全項目書き終わるまで時間を延ばしてもOKです。


参考:ワーク②の例



ワークは以上です。

どうでしたでしょう?
過去の嫌だったことが、自分にとって意味があることだったから起こったのかもと思えて来ないでしょうか?
少しでも心が軽くなったり、何か気づきがあると嬉しいです。